【映画】楽園追放 -Expelled from Paradise- を見て【ネタバレ】


東映アニメーションとニトロプラス、グラフィニカが生んだオリジナルアニメーション映画。
脚本、演出、映像、音声、そして声優と、さまざまな要素が高いレベルで調和した素晴らしい作品でした。

地味に話題になっているこの作品、劇場で見て完全に虜になりました。
で、パンフレット読んだりインターネットで公式・非公式問わず情報をあさったり、そして2回目、3回目と劇場で見て感じたことを書いたり・・・しようと思いましたが、ケツとか脚本とかだいたい語り尽くされてる感あるので、適当に書いていきます。



もうBDも出たし、上映が終わってる劇場もあるのでネタバレを恐れずに書きますが、まだ見てない人は読まないでください。マジで。
初回は前情報無しで見るのが良いです。全く事前知識無しでもストーリーにちゃんとついていけるくらい、脚本や構成がしっかりしてるから。

【人物の表情】

フル3Dアニメーションとは思えない、生き生きとした表情(特にアンジェラちゃん)。
救出に来たフロンティアセッターが「仁義」などと言い出したことに吹き出すアンジェラちゃん、劣勢になり「こんのぉー!」と怒気を露わにするアンジェラちゃん、エンドロールに挟まるトレーラー内で「おかしくてたまらない」と言わんばかりに笑うアンジェラちゃん。
ここらへんが私のお気に入りアンジェラちゃんです。


【パーソナルデータの変化】

初出時はポニーテールやショートカットのグラマラスなチャンネースタイルのアンジェラちゃん。
(ポニテスキーの自分としてはそれももちろん良いのですが・・・)
ディーヴァ内ではおそらく本人の精神年齢などにあわせてある程度の容姿の固定はあると思いますが、生まれた時の遺伝子レベルの制約を大きく逸脱しない範囲で「本人の望む姿」を表現できるのではないかと思います。

登場した時点では、勝ち気で優秀、上昇志向の強いエリート的な姿をしているアンジェラちゃんですが、地上から一度帰還した際にはマテリアルボディと同じ、ロリィな16歳の姿になっています。アーカイブ化された時も同じ姿ですね。

これは、リアルワールドでディンゴやフロンティアセッターと出会い、関わり合う中で、アンジェラちゃんの心境の変化があったのではないか。2人と過ごした時間は短かったものの、その2人に寄った考え方に変化していたのではないかと思います。


【戦闘の対比】

アンジェラちゃんの戦闘シーンはいくつかありますが、宇宙での無人機との戦闘を除くと3つほどあります。

ひとつ目は、地上に降り立った際のサンドワームの群れとの戦闘。
次に、ジェドの裏路地でのゴロツキとの戦闘。
最後に、ロケット打ち上げを防衛するエージェント達との戦闘。

それぞれアンジェラちゃんが複数人に寄ってたかって襲われる構図ですが、これらは面白い対比になっているのではないかと。

サンドワームとの戦闘とゴロツキとの戦闘は、いずれもリアルワールドをなめてかかったアンジェラちゃんの迂闊さが萌え・・・るわけではありませんが、同じくリアルワールドの住人たるディンゴによって活路を見出したり、救出されたりしています。
エージェント達との戦闘でもディンゴは活躍していますが、メインはアンジェラちゃんとニューアーハンで、ディンゴは飽くまで支援的な役割。
ある意味で、楽園から追放されることで自立したアンジェラちゃん、という描き方かもしれません。

また、サンドワーム戦とエージェント戦では、最終的にアンジェラちゃんを追い詰めるのは数の暴力です。
それに対して、ゴロツキは(アンジェラちゃんが体調不良とはいえ)たった3人で惜しいところまでいっています。
チームワークを発揮するリアルワールドのゴロツキに対して、本能だけで動くサンドワームと、手柄の取り合いをするエージェントが同列にも見えるわけです。
(ただ、ゴロツキの目的は結局よくわからなかったのですが・・・)

ちなみに、宇宙での戦闘でもフロンティアセッターの助けを得ているので、アンジェラちゃんは全編を通してディンゴとフロンティアセッター(=リアルワールド)に助けてもらいながら戦っているのも面白いですね。


【くぎゅううううう】

3回目の視聴でようやく、場面ごとの演技の違いを意識して見ることができました。

大人っぽい姿の時と16歳の姿では、明らかに声のトーンが違っています。
それでいて「精神は同じ人間」というのが伝わってくる。特に16歳の身体の時の「見た目は子供、頭脳は大人」という状況の声はホントすごい。

また、これはパンフレットにも書かれていますが、ビルの屋上まで登って息切れしているシーン。
カメラを設置してディンゴと通話している時の声も、しっかり息切れが残っているんですね。
初回の時は違和感が全くないせいで意識しませんでしたが、これはとんでもないことでした。


【この先どうなるのか】

続編的な展開があるかどうかはわかりませんが、「ラノベの一巻」的な終わり方ではあるので可能性はなくはないかな、と。
とりあえずは今月末の冬コミ(C87)、楽園追放関係はチェックしておきたいなと!

私はまだまだ追放され続けます(意味不明)

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